自分の中でのデニムスーツという存在の変化

インブルーで働き始め半年が経過したが、
自分の中でのデニムスーツの存在に徐々に変化が現れてきた。
ちょうど1年前に初めてデニムスーツに袖を通した時、
独特の世界観に気持ちが揺さぶられた事は記憶に新しいが、
現在の自分にとってその存在は当時よりも大きく、
そして密度の高いものへ変化していることを実感している。

デニムスーツの開発者であるオーナーの想いに共感/共鳴し、
ブランドコンセプトを自分の中で理解しそれを腹の底まで染み込ませる。
その過程で、「デニムスーツとはいったい何だ?」と自問自答を続けることで、
己の中にデニムスーツへの想いが醸成されていく。
数々の苦境を乗り越え、世の中にデニムスーツという
新ジャンルを生み出したオーナーの想いの強さ。
それを徐々に自分が理解し始めたことで、
デニムスーツを着る時に自然と背筋が伸びるようになっている。

さて、先ほどから頻出する変化という言葉に関連していえば、
我々が身を置くデニム業界を取り巻く環境変化も気になる。
先日読んだ業界誌によれば、デニム/ジーンズを取り巻く市場環境は依然として厳しく、
各社ともデニムによる新領域開拓などで変化に対応すべく試行錯誤しているそうだ。
(試行錯誤という言葉を用いてはいたが、
誤解を恐れず表現すれば「躍起になっている」というほうが正しい印象か…)

では、そんな状況下で我々インブルーはどうあるべきか?
決して浮世離れした意味ではなく、一言でいえば、変わらないことが大切だと考えている。
基、より正確に言えば「変わらないために、変わり続ける」ことが必要だと考えている。

時流もさることながら、最も大切なことは、
ブレることなく我々インブルーがインブルーであり続けること。
時流に流れ流されて、根無し草のようになることだけはあってはならない。
「粗にして野だが卑ではない」という石田禮助の言葉が心に響く。
我々インブルーも、誰に頼ることなく、自分たちの仕事の流儀で、真摯に、
これまで目指してきたものをとことん追求してやろう。
そして、変わり続けることで、変わらないものを確立してやろうと思う。

松岡