時間旅行

最近、朝のテレビ番組で「身近な人の持っている歴史」を特集していました。
おじいさん、おばあさん世代の方へ、
歴史的著名人と出会った際の思い出を聞くというコーナーでした。

その方は太宰治が一時、仮住まいにしていた家の娘さんだったそうで、
太宰治の印象や実際の人柄、声のトーンなど、
触れ合った人だからこそ分かり得る、貴重な話をしていました。

しかし、周りの人にはそのような話はしてこなかったそうです。
「人はこんな話には興味はないだろうと思い、特に話してこなかった」とおっしゃっていました。

そこで思い出したことがありました。

私の祖父は、話が好きな人でした。
ある日の仕事からの帰り道で、
川沿いに人だかりが出来、ざわついていたそうです。

なんと、太宰治の玉川上水での心中事件だったそうです。

そんな事をさらりと語っていた祖父。
私たちにとっては教科書で学ぶような歴史的瞬間ですが、
当事者にとってすべては「日常」だったのです。

そして今日、8月1日は民俗学者の宮本常一さんの誕生日だそうです。
宮本常一さんの書く本は、一昔前の「日常」を記録し、
「歴史」を「自分の生きているより少し前の時代の人たちの暮らし」に近づけてくれます。

まさに、祖父から話を聞いた際に感じた、
歴史が急に近づいてくる感覚。

今度の休みには、
宮本さんの本を片手に
脳内旅行をしながら、散歩をすれば
いつもと違う新しい何かが見つけられるかもしれません・・・!

別所

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